人材戦略・人材育成の推進人材戦略・人材育成の推進
人材戦略の全体像
当社グループの人材戦略は、経営理念「水を通じて社会に貢献する」の体現と、中長期経営計画 ORGANO 2030の達成に向けた根幹を成すものです。当社グループではフォーキャスト(将来の事業環境や必要スキルの予測)とバックキャスト(理想の姿から逆算した課題認識)の両視点を用いて、戦略的な人材育成と配置の検討を進めています。 また、当社グループの競争力は、水処理を中心とした多様な産業分野で培われた技術・知識・経験を有する人材と、それを最大限に活かす組織力にあります。そのため、当社グループの持続的成長には、人的資本の質と量の把握が不可欠であり、その事業成長に必要なスキルセットを把握し、社員の成長を事業成果に結びつける仕組みとしてスキルマップを構築しています。社員は、自らの成長が企業の価値創造に直結することを理解し、挑戦を通じてスキルを高めることで、組織全体の競争力を強化しています。 さらに、グローバル化を進める当社グループにおいて、多様な価値観の理解が不可欠です。社員が異なる文化や視点を尊重しながら、価値を創造・提供できる力を育むことを重視しています。柔軟な働き方の提供や、個々の成長目標に基づいた支援体制を整えることで、社員のエンゲージメントを高め、企業と個人の成長が連動する環境づくりを進めています。
ORGANO 2030達成に向けた全体像

欲しい人材像・育成したい人材像
当社グループの成長の源泉は、社会課題の解決に貢献する水処理技術と、それを支える人材です。企業理念に基づき、技術力だけでなく倫理観や協働力を備えた人材を求めています。組織で働くことを重視する当社では、社会規範を守り、多様性を認め、他者との相互理解ができることが基本的な人材要件です。 業務では、経験の浅い段階から自ら考え、判断する力が求められ、常に学び続け、自己変革を志す姿勢が重要です。当社で活躍する人材の特徴は、多角的な視点で本質を捉え、課題に対して柔軟かつ論理的にアプローチできる力、そして組織全体の最適化を意識して行動できる力があることです。
人材育成の推進
基本的な考え方
長期経営ビジョンで掲げる「付加価値の高い分離精製・分析・製造技術を基に事業領域と展開地域を拡大し、産業と社会の価値創造と課題解決を推進する製品・サービスを絶えず提供できる人」「昨日までのやり方を、明日に向けて、今日変える人」を育成するために、以下のさまざまな施策に取り組んでいます。 研修制度については、これまでの階層別に決められた「与えられる研修」に加えて社員一人ひとりがセルフアセスメントを行って自身に不足している部分を見出し、それを補う研修メニューを自ら選択する「選ぶ研修」の仕組みにシフトしていきます。 当社グループはマテリアリティとして2030年までに社員一人あたりの年間研修費用を10万円(現在の約2倍)とする目標を掲げています。2024年度の実績は一人あたり82,753円と道半ばではありますが、広範にわたる学びの機会を従業員に提供しています。 また、キャリア形成やリスキリング(学び直し)を推進するには、人材のローテーションやグローバル規模での人材交流が効果的です。加えて、1on1ミーティングの導入といった心理的安全性を強化する試みも人材育成に不可欠です。このような取り組みはデジタル人材や自律型社員の増加につながり、そうした人材が仕事のやり方に変革をもたらすと考えています。
能力開発支援

挑戦する風土の醸成に向けて、2023年度より業績改善表彰制度を導入しました。成果を可視化し、挑戦への意欲を高めています。能力開発支援としては、資格取得支援制度の拡充、キャリア相談窓口の開設、選択型研修の導入など、社員の「学ぶ意欲」と「挑戦」を後押しする環境を整備しています。さらに、1on1ミーティングによる上司・部下間の信頼関係強化、人事異動による経験の多様化を通じて、知と経験に基づく挑戦と変革を促進します。これらの施策は、社員の成長と組織の活性化を同時に実現するものです。
制度・取り組み
| 階層別 研修 | 新入社員研修 | 約半年間の研修の前半で社会人としての一般知識やオルガノの技術を学び、後半で習得した技術や知識を実践。 |
|---|---|---|
| DX研修 | デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、デジタル技術をビジネスに活用できる人材を育成。 | |
| Engineering Seminar Basic Course(ESB) | オルガノの基礎的技術について技術分野毎に受講。将来のキャリアに備え、業務上直接関わらない技術も広範に習得。 | |
| キャリア研修 | 主体的なキャリア形成の意識づけを行い、自律的に成長する力を養う。 | |
| マネジメント研修 | 2021年に管理職のコースを『部門統括職』『エキスパート職』『指導実務職』に複線化することで管理職の役割を明確化。役割に応じたマネジメント力を習得。 | |
| 選択型 研修 | 目的別・スキル別研修 | 社員自身がアセスメントにより自身の不足部分を見出し、それを補う研修メニューを自ら選択して受講。 |
| 自己 啓発 | 資格取得支援制度 | 自ら学ぶ従業員を支援するため、約300種類の公的資格を対象に取得費用の一部を補助。対象の資格は、技術士、技術士補、公害防止管理者など技術系のほか、語学系、IT系など多岐にわたる。 |
| オルガノ大学(通信教育受講金補助制度) | 「オルガノ大学」では、業務に必要な技術系・営業系講座、階層別に求められるマネジメントスキルなど、10分野181通信教育講座を取り揃え、学びの機会を提供。 |
| 階 層 別 研 修 | 新入社員研修 | 約半年間の研修の前半で社会人としての一般知識やオルガノの技術を学び、後半で習得した技術や知識を実践。 |
|---|---|---|
| DX研修 | デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、デジタル技術をビジネスに活用できる人材を育成。 | |
| Engineering SeminarBasic Course(ESB) | オルガノの基礎的技術について技術分野毎に受講。将来のキャリアに備え、業務上直接関わらない技術も広範に習得。 | |
| キャリア研修 | 主体的なキャリア形成の意識づけを行い、自律的に成長する力を養う。 | |
| マネジメント研修 | 2021年に管理職のコースを『部門統括職』『エキスパート職』『指導実務職』に複線化することで管理職の役割を明確化。役割に応じたマネジメント力を習得。 | |
研 修選 択 型 | 目的別・スキル別研修 | 社員自身がアセスメントにより自身の不足部分を見出し、それを補う研修メニューを自ら選択して受講。 |
| 自 己 啓 発 | 資格取得 支援制度 | 自ら学ぶ従業員を支援するため、約300種類の公的資格を対象に取得費用の一部を補助。対象の資格は、技術士、技術士補、公害防止管理者など技術系のほか、語学系、IT系など多岐にわたる。 |
| オルガノ大学(通信教育受講金補助制度) | 「オルガノ大学」では、業務に必要な技術系・営業系講座、階層別に求められるマネジメントスキルなど、10分野181通信教育講座を取り揃え、学びの機会を提供。 |
エンゲージメント向上の取り組み
当社グループでは、経営理念および長期経営ビジョンの実現に向け、従業員一人ひとりが組織の方向性に共感し、自律的に行動できる環境づくりを重視しています。その中核を担うのが、従業員エンゲージメントの向上です。エンゲージメントは、単なる満足度ではなく、企業との心理的なつながりや貢献意欲を示す指標であり、業務効率や成果創出、さらには人材定着率にも大きく影響する重要な要素です。 当社グループでは、管理職層が中心となって組織の一体感を高めることを目的に、3か月に一度のエンゲージメントサーベイを継続的に実施しています。このサーベイは、従業員の声を定量的に把握し、組織の課題を可視化するための重要なツールです。2023年7月時点で66だったスコアは、現在では69まで向上しており、着実な改善が見られています。これは、組織全体でエンゲージメント向上に向けた取り組みが浸透しつつあることを示しています。 サーベイ結果からは、「支援」「人間関係」といった項目において高い評価を得ており、職場内での協力体制や信頼関係が強みとして認識されています。一方で、「キャリア機会の提供」や「挑戦する風土」に関しては課題が残っており、これらの改善に向けて人事施策を強化しています。 具体的には、業績改善表彰制度の導入やジョブローテーションの強化、管理職との1on1の実施などを通じて、従業員が自らの成長を実感できる機会の創出に努めています。また、挑戦を促す風土づくりとして、ビジネス創出人材育成プログラムを開講し、従業員が新しいアイデアを積極的に発信し、業務改善や新規事業創出に貢献できる環境を整えています。さらに、エンゲージメント向上の取り組みは、部門単位で各部署が自らの課題に向き合い、改善活動が主体的に動き始めています。 当社は、エンゲージメントを人的資本の重要な指標と位置付け、今後も、従業員の声を起点とした組織づくりを継続し、働きがいのある職場環境の実現を通じて、企業価値の向上を目指します。
従業員エンゲージメントスコアの推移

人材戦略のKPI
多様な人材が力を発揮し、働きがいのある職場の実現を目指し、当社グループでは重要課題(マテリアリティ)として以下に取り組みます。
① 意思決定における多様性(立場・考え方)を担保するため、女性管理職50名の達成を目標とします。② 社員が多様な能力を高め、活かすことが働きがいにつながると捉え、人材育成と制度の充実を図り、一人当たりの研修費を10万円に設定します。③ 社員が心身ともに健康で、働き甲斐を感じられる環境を整備し、年間の時間外労働時間が基準を超える社員をゼロにすることを目指します。

























