クロマト分離について
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クロマトってなに?
 クロマトっていう言葉は聞いた事があると思うけど、どんな事を連想しますか ?
ワープロで「くろまと」を変換すると「黒的」なんて出てくるけど・・・・・・
「吸着を利用した化合物の分離法で簡単な装置で手軽に効率的な分離が出来る事で 実験室でよく用いられ、とくに異性体や天然物の分離にその偉力を発揮する。
クロマトの語源は、chromatography 1910年 Tswettが植物色素の分離に利用し、 その後カロチノイド色素などの分離に応用されて長足の進歩をとげた。

この分離法は適当なガラス管に吸着剤をつめて柱状にしたもの(カラム)を用い、 混合物の溶液を通過させ、各物質が吸着力の差によって吸着剤の柱の違った場所に 吸着されて色層を生ずるように操作するので、色層分析あるいはカラムクロマトグ ラフィーという。

カラムクロマトグラフィーを行うには、直立させたガラス筒に適当な吸着剤を均一 につめ、混合物の溶液を上から注いで静かに吸着剤の層を通過させると、各物質は その吸着されやすさの度合(吸着親和力)により異なった高さの場所に層状に吸着 される。

このままでは各物質の吸着層は完全には分離していないが、この上からさらに適当 な溶媒を注ぐと、吸着剤に吸着されていた物質が溶媒に溶けて下に移り、各物質は それぞれ吸着剤の柱の下の部分へ移動してゆくが、移動速度は各物質の吸着親和力 に応じて違うので、下層の物質ほど早く下へ移って、結局各物質の吸着層は明瞭に 分離されるようになる。この操作を展開(development)という。

分離すべき物質が色素であれば、吸着剤の柱の部分に上下に分かれた色層ができる。 この色層をクロマトグラム(chromatogram)という。

展開が終わって色素ができたら、吸着剤を筒から押し出し、各吸着層を切り離して 別々に溶剤で抽出する。この操作を溶離(elution)という。
あるいは吸着剤を筒から押し出すことをしないで、そのままにしてひきつづき上か ら溶媒を流して各吸着層をそれぞれ順次分別的に溶離させ、吸着剤をつめた筒の下 端から滴下してくる液を次々に受器を変えて集めることもある。このような方法を 液体クロマトグラフィー(liquid chromatography)という。」(丸善:基礎有機 化学実験より)

と書かれています。

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最新改訂日時 2001年 1月22日